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英語が話せる子供の育て方 法則1「なるべく早くはじめる」

baby B

 

お子さんに対しての英語教育は なるべく早くはじめた方がいいかもしれません。なぜなら日本語も英語も、あらゆる言語は全て胎児期~幼児期が最も身につきやすいと考えられるからです。今回はその理由について見ていきましょう



理由1 赤ちゃんはあらゆる言語が話せる神経細胞を持っている!

世界中どの国の赤ちゃんもはじめは言葉を話すことが出来ません。しかし、成長するにつれて自分が育った国の言葉が話せるようになっていきます。

お笑いコンビ・マテンロウのアントニーさんはアメリカ人の父親と日本人の母親のハーフで、見た目は完全に外国人なのに、英語が全く話せないことを自虐ネタにして爆笑をさらっていました。彼は父親と死別された後、日本人の母親に日本で育てられたから、日本語しか話せなくなったそうです。

一方、プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手はハイチ出身の父親と日本人の母親のハーフですが、4歳の時からずっとアメリカで生活してきたので、英語が最も得意で、日本語はあまり得意ではないそうです。

このことから分かることは、人は両親の国籍などとは関係なく、自分が育った環境に存在した言葉が話せるようになるということです

例えば、日本人の両親から生まれた赤ちゃんだとしても、英語しか話さないアメリカ人に育てられたとしたら、英語しか話せない子に成長するでしょう。日本人の子供が日本語を話せるようになるのは、両親が日本人だからではなく、自分が育った環境でまわりの人々がみな日本語を話してきたからなのです。

では赤ちゃんはどうして育った環境の言葉が話せるようになるのでしょうか?

実は赤ちゃんの脳の中には、世界中どこに生まれてもその国の言葉が話せるようになる為に、あらゆる言語回路のもとになる神経細胞が準備されています。そして、その神経細胞にはそれぞれどの言語を司るものか役割分担が決まっているのです(図1)。
図1

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しかし、せっかく準備されているこの神経細胞もその全てが発達するわけではなく、普段の生活の中でよく聞く言語の神経細胞だけが活性化していきます。活性化した神経細胞からは神経線維と呼ばれる「腕」のようなものが伸びて、仲間の神経細胞と結合し言語回路となっていきます。
例えば日本語だけを聞いて育った赤ちゃんの脳内では日本語の言語回路だけが成長していくのです(図2)

図2

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普通、人間が生活する環境の中にある言語の種類はある程度決まっています(日本ならほぼ日本語だけです)。つまり同じ言語を繰り返し聞き続けることになるので、一度できた言語回路はどんどん発達していきますが逆に聞かない言語の神経細胞は徐々に退化していきます。これらの神経細胞の変化は早ければ生後6ヵ月頃からはじまると言われています。(図3)
例えば日本語しか聞いてこなかった子供の脳は日本語に特化していきます。するとその状態から新たに英語や仏語など、他の言語を身につけていくことは非常に困難になるのです。中学から英語を学んだ私たち大人の多くが英語を苦手としているのは、このことが原因なのです

図3

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しかし赤ちゃんのうちから日本語と英語を聞いて育つと、日本語と英語の両方の言語回路が構築され、どちらの言葉も自由に話せるようになるのです。(図4)

図4

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こうして、赤ちゃんは生活の中で聞く言葉を自分に必要な言語と認識し、その言語だけが話せるようになっていくのです。これは世界中のどこで生まれても、その社会の中で生き抜いていく為の赤ちゃんの環境適合能力だと考えられています。

このように赤ちゃんはどの国の言葉でも話せるようになる可能性がありますが実際に身につくのは、生まれた国や親や遺伝に関係なく、とにかくたくさん聞いた言葉なのです。もし日本語だけではなく英語も話せる子供を育てたいのであれば、日常的に英語が聞ける環境を作ってあげると良いかもしれません。



理由2 赤ちゃんなら好き嫌い関係なく英語を吸収できる!

幼い子供は人から聞いたことをマネして何度も繰り返し言ったり、一度面白いと思ったことをずーーーーーっとしつこいくらい言い続けたりします。大人からすると「よく飽きないね。」と呆れるようなこれらの行動は、実は彼らが言葉を覚える上でとても重要なことなのです。

子供にとってのマネはいわゆる 反復練習 のようなものです。特に歳までの子供は「模倣期」といって、聞いたことをそのままマネして何度も繰り返し言うことで自分の言葉として吸収していきます。彼らがそういうことをできるのは、好き嫌いの感情にさほど影響されずに、見たり聞いたりしたものを何でもマネする能力が高いからだと考えられています。

しかしこの能力は6歳以降、加齢と共に急速に衰えていきます。そして大人に近づいていくにつれて、好き嫌いの感情が行動に強く影響してきます。この為好きなことや興味のあることを繰り返し行うことは出来るのですが、嫌いなことや興味のないことを繰り返しやろうとしても先に “飽き” がきてしまい続けることが出来なくなるのです。言葉の習得には単純な反復練習が重要です。しかし小・中学生になってから「勉強」としてはじめて英語に触れた場合、好きになる前にその単純な反復練習に飽きてしまう可能性が高いのです

単純な反復練習(マネ)を楽しんでやれるのは、全ての赤ちゃんに備わった素晴らしい能力です! もし英語を楽しみながら身につけさせたいのであれば、赤ちゃんの時期から英語に触れさせてあげる方が良いかもしれません。



理由3 小さな子供ならレスポンスの良い英会話が身につく!

私たちは実際に目で「見たもの」や「体験したこと」と「言葉」を結びつけることで、言葉の意味を覚えてきました。そして英語もそのように覚えていくことが理想的です。

例えば、実際に猫を見ながら "cat" と聞かされた子供は、次に猫を見た瞬間に "cat" という言葉が真っ先に浮かびます(図5)。

図5

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「見たもの」と「言葉」がダイレクトにつながるので、英語を英語のまま身につけることができるのです。

しかし日本語が確立してしまった人は、何でも日本語を介して学ぶようになります。つまり、「ネコ」という日本語と"cat" という英語を結びつけて覚えます。あくまで日本語が中心なんですね。その為、次に猫を見た時に真っ先に思い浮かぶ言葉は「ネコ」という日本語であり、そのあと必要に応じて「英語では "cat" だったな」と日本語と英語を結びつけるのです(図6)。

図6

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少し大げさに話しましたが、これが会話になるとその差が顕著に現れます。

例えば、初対面の人に名前を聞くシチュエーションで "What's your name?" と言っているのを聞き続けた子供は、その「体験」と「言葉」をリンクさせて、このようなシチュエーションでは "What's your name?" と聞くのだと理解します。すると次に同じようなシチュエーションで "What's your name?" と聞かれた場合、すぐに自分の名前を答えられるようになります(図7)。
図7

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しかし「あなたの名前は何ですか?」という日本語の訳として "What's your name?" というフレーズを覚えてしまうと、いざ "What's your name?" と聞かれた時に、とっさに答えられなくなってしまうのです。

"What's your name?" って、「あなたの名前は何ですか?」って意味だったっけ? 名前を答えればいいんだ。えーっと(図8)。

図8

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・・・おそらくこんな感じになります。全然スムーズではありませんねこれも少し大げさに話しましたが、中学校から日本語を介して英語を勉強した私たちは多かれ少なかれこういう感じに訳しながら英語を話そうとしています

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

それは先ほどお話しした言語回路の仕組みに秘密があります。

まだ何の言語回路も確立していない小さな子供が英語と日本語の両方に触れると、英語と日本語の両方の言語回路がそれぞれ 独立して 作られていきます(バイリンガル脳)。そうすると、英語を聞いた時には英語の言語回路が働いて、そのまま反射的に英語で答えることが出来るようになります(もちろん日本語も同じです)。

しかし、日本語が確立してしまった人間が英語を学ぼうとすると、既にある日本語の言語回路に 付随するような形で 英語の回路が作られていきます(通訳脳)。あくまで日本語がメインで、英語はサブという形ですね。そうすると、英語を聞いた時にも一度日本語に通訳し、日本語の言語回路を働かせて日本語で考えてから、再び答えを英語に通訳して回答することになります。

そして、このような複雑な言語処理を必要とする為、当然 タイムラグ が生じます。これではスムーズなコミュニケーションにならないことは容易に想像できると思います。

もしお子さんがスムーズな英語のコミュニケーションを取れるようにしたいのであれば、日本語が確立する前に英語を身につけさせる方が良いかもしれません。



理由4 赤ちゃんならネイティブの正しい発音が身につけられるから!

中学から英語の勉強をはじめた大人が、ネイティブのような正しい発音を身につけることは至難の業と言えるでしょう。しかし赤ちゃんのうちにはじめれば、ネイティブのような発音を身につけることも出来ます(もちろん正しい発音の英語を聞いてマネする必要があります)。

赤ちゃんが話すアーとかウーという言葉にならない音を喃語(なんご)といいます。実はこの喃語には世界中の言語の母音と子音が含まれているので、赤ちゃんは全ての言語の音を正しく発音することが出来ると言われています。その為、この時期に聞いていた言語の音はそっくりそのまま発音することができるようになります。一方、聞かなかった言語の音は正しく発音することが難しくなるので、私たちの英語はカタカナ英語を抜け出せないのです。

この発音をマネる能力は3歳~6歳が臨界期だと考えられています。その為、正しい発音を身につけさせるのであれば、それよりも早い時期に英語をスタートした方が良いかもしれません。

 

発達脳科学・大井先生の一言

近年、6歳以下の未就学児童に英語を学ばせることは「早期英語教育」と呼ばれています。

しかし私たち日本人が日本語を身につけたのもそうですが、そもそも言葉を身につけるのに最も適した年齢は6歳以下なのです。なぜなら人間は生まれてすぐに、社会の中で生きていく為に言葉を身につける本能があると考えられるからです。

つまり、この時期に言葉を学ぶことこそが人間の本来あるべき姿であり、だからこそこの時期に学んだ言語は身につきやすいのだと考えられます。

発達脳科学の立場から言えば、これを「早期英語教育」と言うのは、とても違和感を感じます。むしろ、これまでの日本の教育のように小学生や中学生になってから英語を学ぶことの方が「遅期英語教育」というべきかもしれません。

 

日本語を学ぶのと同じ時期に英語も学ぶ。
これが一番だと私は思います。

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【監修】

ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)脳神経外科 名誉教授

発達脳科学研究者 大井クリニック院長

大井静雄 (医学博士)

大井クリニック:https://oi-clinic.jp/clinic.html

 

 

 

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以上、英語が話せる子供の育て方 法則1「なるべく早くはじめる」でした。

 

 

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来日34年!日本人より日本を愛するアメリカ人は英語を教える元高校教師/マーク・セガランド先生 その③

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バナナに殺されかけている、彼の名前は マーク・セガランド。

 

 

一見、ただのひょうきんな外国人に見えますが、、、

 

 

実は34年も前に来日し、茨城県水戸市の高校で英語を教えていた元高校教師なのです!

 

おいたち 

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1959年アメリカ・オハイオ州で誕生したマーク先生は

 

 

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家族の愛情を一身に受けながら、スクスクと育ちました。

 

 

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高校卒業後、デンマークへ留学したのをきっかけに、ヨーロッパやアジア各国を旅して、世界にはいろいろな価値観や思想・文化があることを知りました。

 

転機が訪れたのは1982年。

 

日本の文部省(当時)が募集していたイングリッシュフェロー(日本の学校で英語を教えるネイティブスピーカーの先生、今のALTのような存在)に軽い気持ちで応募したところ、なんと合格してしまったのです!

 

日本にはまだ一度も行ったことがなく、よく知らない国だったので若干の不安はありましたが、せっかく合格したので意を決して行くことにしました。

 

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来日、そして孤独な日々

茨城県教育委員会に派遣され、水戸市を担当することになったマーク先生は水戸で一人暮らしを始めました。

 

今でこそ訪日外国人2000万人を達成するなど、たくさんの外国人が訪れる日本ですが、当時は外国人なんてほとんどいませんでした。特に水戸には自分以外の外国人はただの一人もいなかったのです。

 

街を歩いていると、「外人だ!!」と子供たちに指をさされて笑われるのは日常茶飯事。近づいてきた見知らぬ人にサインを求められたり、「写真撮らせてくれ」と言われたり、まじまじと顔を見ながら「目がビー玉みたい!」と笑われたり、、、とにかく好奇な目で見られる毎日でした。

 

外国人が珍しいのだから仕方がないと割り切っていましたが、やはり寂しい気持ちになりました。

 

 

床屋に行った時、他のお客さんのカルテはあるのに、自分のだけは見つかりませんでした。前にも来たことあるのに変だと思っていたら、見つかったカルテには名前ではなく、「外人」と書かれていました。

 

ピザ屋に行った時には自分の顔を見るなりレジにいた店員が2人共奥に消えて行きました。何をしているのかと覗き込んでみると、ジャンケンをしていました。そして負けた方の店員が注文を取りにきたのです。

 

彼らも悪気があってそんなことをしたわけでは無いと思います。

 

ただ、彼らは日本語しか話せず自分は英語しか話せなかっただけなのです。

 

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外に行っても寂しい思いをするだけなので、家でテレビを見ることが多くなりました。そこで一番初めに覚えた日本語は「シンハツバイ」でした。

 

当時は各メーカーが新しい商品を作っては、「新発売!」というCMをたくさん流していたのです。

 

 

 行われていた英語の授業に衝撃!

イングリッシュフェローとして正式に配属が決まり、いよいよ英語教員として働くことになりました。

 

毎週月曜日は茨城県庁にある教育委員会に出社して事務作業、火曜日から木曜日は高校で生徒たちに英語を教え、金曜日は高校の先生たちに英語を教える、というサイクルで勤務することになりました。

 

実際に高校に行って驚いたのは、当時の日本人英語教員で英語が満足に話せる人がとても少なかったことです。

 

それもそのはず。彼らでさえ、実際に外国人とコミュニケーションをとったことがほとんど無かったのです。

 

マーク先生が簡単な英語で質問をしても、英語教員たちは「うーん」とうなづきながら苦笑いしているだけ。

 

あまり英語が通じていませんでした。

 

 

 

また、行われていた授業にも驚きました。

 

それは日本語で説明された英文法を覚えたり、英語の意味を日本語で書いて暗記するなど、英語の授業なのに使っているのはほとんど日本語だったからです。

 

英語はコミュニケーションのツールだから、実際にコミュニケーションをとりながら覚えるのが当たり前・・・と思っていたので、衝撃的でした。

 

しかも座学で、読み書き中心。

 

"dance" と発音しながらイスに座っている生徒たちの様子はあきらかに不自然に感じましたし、本当につまらなそうに授業を受けていたことが、とてもショックでした。

 

自分が教える時は実際に体験させながら、コミュニケーション重視の英語を教えよう。そう強く思いました。

 

これがマーク先生のモットーである "Learning by doing." のはじまりです。

 

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マーク先生はとにかく生徒たちが自分の口で英語を話すこと、そして何より英語の授業を楽しんでくれることを一番に、オリジナルの授業を考えました。

 

 

例えば、当時最も人気のあったビリー・ジョエルの歌の歌詞を虫食いにして黒板に書き、実際に歌を聴いて何と歌っているのか?をクイズにしたり、

 

みんなで円形に座ってボールをパスして、ボールを受け取った人が投げた人に英語で質問するゲームをしたり、

 

連想ゲームや伝言ゲームなども英語でやってみると、とても盛り上がりました。

 

いきなり英語で話せと言われてはじめは難色を示す生徒もいましたが、コミュニケーションに必要な英語はほとんど中学校で習っていて、ただ彼らは話そうとしたことが無かっただけなのです。 

 

実際にやってみると、片言ながらみんな英語でコミュニケーションを取ることができました。

 

自分が英語を話していることに慣れてくると、生徒たちは英語で話すことを楽しんでくれるようになりました。

 

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英語の楽しさを知った生徒たちは、廊下で会うと英語で挨拶してくれたり、職員室に質問しにきてくれたり、他のアーティストの洋楽を聴いて歌詞の意味を調べてみたり、とにかく積極的に英語に関わろうとしてくれました。

 

そんな生徒たちの姿を見て、少なくとも彼らが英語を好きになってくれたように感じました

 

 

日本の文化に触れ、日本が大好きに

ある日、茶道部の生徒が部活に誘ってくれました。

 

<>「私たちが英語を勉強してるんだから、先生も日本の文化を勉強しましょ!」ということでした。

 

お茶を飲むと聞いていたので、テラスでの優雅なティータイムを想像していたのですが、実際に連れて行かれたのは狭い和室でした。

 

しかし凛とした静けさの漂う、その和室の独特の雰囲気にマーク先生は心が穏やかになるのを感じました。

 

着物を着て、客人を和室に迎え、湯を沸かし、お茶を点て、振る舞う。

 

人をもてなす為だけに、このような作法を考えついた日本人の「おもてなし」の精神に、すっかり心惹かれたのでした。

 

 

 

日本の文化に興味を持ち始めたことを知った教育委員会の先生が、今度は尺八を勧めてくれました。もともとヴァイオリンをやってたので音楽は大好きでしたが、自然に生えている竹を削っただけで作られるシンプルな楽器にすっかり魅了されました。

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そして、静かなところで尺八を吹くと集中力が増し、その美しい音色が茶道のように心を穏やかにしてくれるのを感じました。

 

 

尺八の先生に弟子入りすると、たくさんの仲間ができました。

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尺八を習いにきた外国人が珍しかったということと、その頃には少し日本語も話せるようになっていたので、みんなとすぐに仲良くなれました。

 

いろいろな演奏会にも誘われ、一緒に尺八を吹くのはとても貴重な経験になりました。

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そうして仲間たちと切磋琢磨していくうちに、どんどん上達し、ついには "指南" になることができました。

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仕事の都合でそれ以上続けていくことが出来ませんでしたが、日本が大好きになり、今でも日本で暮らしているのは、 "尺八" とそこで出会った人々がキッカケだといっても過言ではありません。

 

言葉の壁をなくすために

日本に来たばかりの頃は、日本が大嫌いでした。

一日も早くアメリカに帰りたいと、毎日思っていました。

 

でもそれは、日本語が話せずに、日本の人々が考えていることを理解できなかっただけなのです。

 

 

日本語がわかるようになって、日本のことを知れば知るほど、日本のことが大好きになっていきました。

 

「言葉の壁」は、それほど大きなものだったということです。

 

逆に言葉さえ伝われば、きっと世界中の多くの人々がお互いを理解できる。

 

そう確信しているマーク先生は、 

 

これからも誇りをもって日本の子供たちに英語を教えていくつもりです。

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おしまい。

 

 

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