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小さな子供が言葉の意味を理解するプロセス/母国語方式とは?


小さな子供が言葉を覚えるプロセスは基本的に下記のような順番を辿ります。

 

1.言葉を聞いて、まず 言葉の音を覚える
2.言葉の音と実体験をリンクさせて、
  言葉の意味を発見・理解する

 

小さな子供は言葉の意味を発見しながら覚える

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こんな、まるで人の話を聞いてなさそうな赤ちゃんでさえも、実はちゃんとママの言葉を聞いています。

たとえ意味がわかっていなくても、ママから何度も聞かされた「マンマ」という言葉はその子の言語回路に 言葉の音 として記録されているのです。

やがて赤ちゃんは「マンマ」という言葉を聞いた時には、ご飯を食べさせてもらえることに気づきます

そう、
「マンマ」は「ご飯」という意味 であることを発見し、覚えるのです!

これ以降、おなかが空いたらわざわざ泣かなくても「マンマ!」と言えばご飯が出てくることになります。



私たち大人は他人との会話文字からだけでも新しい言葉を理解することが出来ます。

しかし小さな子供は目で見たものや実際に体験したことから、言葉の意味を推測し、自分で発見しながら覚えていくのです。 このように、私たちが子供の時に日本語を覚えたのと同じように言葉を習得する方法を 母国語方式といいます。

 

難しい言葉も繰り返し出会えば、意味を発見することが出来る

先ほどの例で登場した名詞や動詞の意味を発見することは比較的簡単ですが、形容詞などは言葉の意味を推測することが難しいと言われています。しかし赤ちゃんは、そういう難しい言葉でさえも 同じ言葉に何度も繰り返し出会って、対象となるものを比較したり、違いを観察したり、体験して感じることでその意味を発見することが出来るのです。

 

例えば「ニャンコ」や「ブーブー」という言葉を覚えた子供に、下のような猫を指差して「おっきいニャンコ」と教えたとします。

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すると子供は「ニャンコ」に似ているけど少しだけ違う言葉だ!ということには気づきますが、この時点で「おっきい」の意味はわかりません。

絵を見て頂ければわかるとおり、この「ニャンコ」の特徴はいろいろあるから当然です。つまり「おっきい」の意味は「恐い」かもしれませんし、「強い」かもしれませんし、「大きい」かもしれないのです。

しかしその後、下のように対象となるモノの大小が比較出来る状態で「おっきいニャンコ」「おっきいブーブー」というフレーズに出会うと、その共通点から「おっきい」という言葉は「大きい」という意味ではないか?と推測することが出来るのです

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その後、「おっきい」という言葉が出る度に「大きい」ものを指していることが確認できれば、その推測が正しかったことがわかります。

このように小さな子供は同じ言葉に繰り返し出会う中で、対象となるモノを比較したり、違いを観察したり、感じたりしながら難しい言葉の意味を発見していくのです。

ここでは語彙を例に母国語方式を説明しましたが、小さな子供は同じ方法で文法も身につけていくと考えられています。彼らが物事を推測し発見する力には驚くべきものがあるのです。

小さな子供が言葉の意味を理解するこれらのプロセスは一見とても遠回りをしているように見えますが、自分で意味を発見した言葉は 自分の言葉 として身につき、そう簡単に忘れることはありません

英語も母国語のように身につけさせたいのであれば、小さいうちから母国語方式で言葉を覚えさせる方法が良いかもしれません。

 

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以上、小さな子供が言葉の意味を理解するプロセス/母国語方式とは?でした。

 

【監修】

ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)脳神経外科 名誉教授

発達脳科学研究者 大井クリニック院長

大井静雄 (医学博士)

大井クリニック:https://oi-clinic.jp/clinic.html

 

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小さい子供に英語を聞かせると、日本語が遅れたり混乱するのか?


小さいうちから英語を勉強させると日本語が遅れたり
日本語と英語が混乱するらしい・・・。


そんな話を聞いたことがある人も多いかもしれませんが、発達脳科学(子供の脳の発達)を研究する大井静雄先生は 小さい子供が日本語と英語を混乱することは絶対にあり得ない!と言い切ります。今回はその理由について大井先生にうかがってみました。

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【お話頂いた先生】

ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)脳神経外科 名誉教授
発達脳科学研究者 大井クリニック院長

大井静雄 (医学博士)

大井クリニック:https://oi-clinic.jp/clinic.html

 

小さいうちにバイリンガルになれば、むしろ混乱しない!


i got dizzy

そもそも「小さいうちから外国語を学んだら混乱する」なんて迷信を信じているのは日本人だけです。例えばヨーロッパやアジアには多言語の国がたくさんあって、日常生活の中で何種類かの言葉が飛び交っていることも珍しくありません。そういう環境の中でも不自由なく生活していく為に、2~3ヵ国語を話せるのが当たり前だったりします。そんな彼らが混乱しているか?といえば、そんなことは絶対にあり得ません

なぜなら脳の中にある言語中枢の中で、それぞれの言語を司る部位の多くは異なる場所にあるからです。特に小さい頃から身につけた言葉の言語回路はそれぞれ独立して構築されます(これを バイリンガル脳 といいます)。そして独立した2つの言語回路が混乱するということは物理的に不可能なのです。

例えば英語が話せるようになった日本人のバイリンガルキッズは、日本語で聞かれた質問に対しては日本語の言語回路で思考し日本語で答え、英語で聞かれた質問に対しては英語の言語回路で考えて英語で答えることになります。。

それぞれの言語回路が独立していてそこで全て完結しているのに、わざわざ日本語で聞かれたことを英語で答えるような無理なことが起こるはずがないのです。

もちろん、自動車を見て「ブーブー」と言う時もあれば「car」と言う時もあるでしょう。でもそれは混乱しているわけではなく、言いやすい言葉で表現しているに過ぎません。「ブーブー」と「くるま」と「car」は同じものを差していますが、小さな子供が言葉を覚える段階でこれら3つの言葉を これは幼児言葉で、これは日本語、あとこれが英語! などといちいち区別して覚えることはないからです。

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しかし子供はいろいろな言葉を覚えるうちに、日本語では「くるま」、英語では「car」、でも「ブーブー」は赤ちゃん言葉だからもう使わない!と自然に区別出来るようになっていくのです。このように、子供の脳の中では覚えた言葉が経験を通じて、それぞれの言語回路に振り分けられていくのだと考えられています。



バイリンガルキッズは通訳が出来ない!?

日本語と英語が混乱していない証拠に、バイリンガルキッズは基本的に通訳が出来ません。英語でペラペラ話していたバイリンガルキッズに いま何て言っていたのか日本語で教えてくれる? と言うとほとんどのお子さんが通訳出来ないのです

これは日本語と英語の言語回路がそれぞれ独立して構築されていることを示しています。バイリンガルキッズが英語を話している時は英語の言語回路が働いて会話をしていますので、いきなり日本語で話そうと思っても話せないのです。

そもそも 通訳というのは日本語と英語の意味を結びつける作業ですので、特別な訓練を必要とします。
そしてその訓練を通じて、それぞれの言語回路が繋がっていくのです。もちろんバイリンガルキッズも、訓練さえすれば通訳することも出来るようになります。



(小さいうちに始めずに)
大きくなってから英語を学ぶと混乱する!

小学生や中学生など日本語が確立してから英語を学習すれば混乱しないという説がありますが、私はそれは間違いだと思います。

日本語が確立してから英語を学習すると、日本語の言語回路に紐づく形で英語の言語回路が構築されます(これを 通訳脳 といいます)。そうすると、英語で聞かれた質問も、一度日本語に通訳して日本語の言語回路で考えて、それを再び英語に通訳してから答えるという、とてつもなく大変な作業をすることになります

脳科学的に言えば、これこそ脳が混乱している状態です。

ここから流暢に英会話ができるようになるには、相当な時間と労力をかけての訓練が必要となります。英語は読み書きが出来れば十分とお考えであれば別ですが、会話もしっかり出来るようにさせたいのであれば、日本語を覚えるのと同じ時期に一緒に英語も覚えさせるべきだと思います



日本で生活している限り、日本語が遅れることはあり得ない。

小さな子供が言葉を覚えるキャパシティというものは、もう限りなく大きいのです。言語の2つや3つくらい、全く問題なく吸収してしまいます。そんな彼らに日本語と同じ時期に英語を聞かせたからといって日本語が遅れることはあり得ないのです。

例えば生まれてからずっとアメリカで生活し、家庭でも両親がほとんど英語しか話さないという環境であれば日本語は遅れるでしょう。聞かない言葉の言語回路は育たないので当然のことです

しかしどんなにたくさんの時間、英語をインプットさせたとしても 日本で生活していて、両親や周りの人が日本語を話すのであれば、日本語の言語回路が育たなくなるということは考えられません!(万が一、日本語が遅れている場合には他の原因を疑うべきです)。

逆に複数の言語回路を使い分ける子供たちの言語性IQは 日本語しか話さない子供よりも大幅に高まる傾向にあることが私の研究で明らかになっています。

つまり、小さいうちから日本語と一緒に英語もやらせてあげると、日本語が遅れるどころか むしろ日本語も得意になる のです!

「小さいうちから英語を学ばせると日本語が遅れる」などというのは島国発想の時代遅れな考え方です。そんな迷信に左右されずに、お子様の将来の可能性を広げてあげるべきなのです!

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大井先生ありがとうございました!

 

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英語が話せる子供の育て方 法則3「たくさん話す (アウトプット)」

Girl Talk

大量のインプットによって英語を覚えたら、今度は たくさん話すこと(アウトプット)が必要になります。たくさん話すことで「覚えた英語」「話せる英語」に変わっていくからです。アウトプットには子供の成長と共に2つのステージが存在します。

<アウトプット1期> マネして言う

赤ちゃんは発語が出来るようになると、覚えた言葉を何でもマネして言うようになります。言葉の “音” に反応して、同じように言おうとして、ただひたすら繰り返すのがこの時期です。

実はインプットによって出来たばかりの言語回路はまだ脆弱なものですが、マネして繰り返し口にすることによって活性化し、どんどん強固なものになっていきます。これは大人が新しい言葉を覚えたり、長い文章を暗記する時などに、口に出して言った方が暗記しやすいのと同じ原理です。「聞く」という受動的な刺激から、「言う」という能動的な刺激に変わることで、言語回路がより一層活性化し、その言葉が身につきやすくなるのです。

この時期の赤ちゃんはマネを通じて、脳の中の 言葉のデータベースを強化しているのです。これは必要な時がきたら速やかに口に出して話せるようにする為の訓練なのです。



<アウトプット2期> 自分の意思で話す

言葉のデータベース が強化された子供は、その言葉にふさわしい場面が訪れると、突然口から言葉が出てくるようになります。これはもうマネではなく、自分の意思で話しているのです。

そして、一度自分の意思で言葉を話せるようになると、まわりの人との会話が成立します。はじめは「マンマ!」「ああ、おなか空いたのね」などという単純な会話かもしれませんが、会話を通じて話す量が増えていくと、言語回路はますます活性化していきます。すると会話の内容も、一語文しか話せなかったものが、二語文、三語文・・・とレベルアップしていき、高度な会話も出来るようになります。

また、会話ができるようになると、新しい言葉を理解するのも早くなるので、言葉のデータベースは加速度的に増えていきます。

ここまできたら、あとは話せば話すほど言語回路は強化されていきます。ですから、英語が話せるようになった子供には出来るだけたくさんのアウトプットの機会を与えてあげる方が良いのです!

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以上、英語が話せる子供の育て方 法則3「たくさん話す (アウトプット)」でした!

 

 

【監修】

ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)脳神経外科 名誉教授
発達脳科学研究者 大井クリニック院長
大井静雄 (医学博士)

大井クリニック:https://oi-clinic.jp/clinic.html

 

 

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